口から飛び出したやつが目に入る。

骨つきチキンにかぶりついていたある日のこと。突然銀歯が外れた。ショック。歯医者さん行きたくない。と言ってみたけれどどうにもならず。スペイン男さんは心配しながらも私の外れた銀歯の写真を撮って、彼のママにその写真を送ろうとしたため、私が大激怒。デリカシーがないとかいうのを軽く超えてくる所はさすが。
翌日朝一で家の近くにある歯医者さんへ。電話予約を考えたけれど電話で人が一杯だと断られる事も結構あって何週間も待たされたりする。と聞いたので直接飛び込んだ。
とても親切だったけれど、初めてのドイツの歯医者さん。途中で何かを削っているらしいけれどバンバン口から飛び散って目に入る。英語でクローズなんちゃら!と聞こえたけど機械の音がうるさくてよく分からず。口を閉じるのはありえないし、目を閉じるのか!!でももしかしたら口をほんの少し閉じるのかも。とりあえず目を閉じ。口も少し閉じた。そして治療中一度も口をゆすがせてくれないのにびっくり。日本だと口をゆすいで少し休憩出来るけれど、機械で口の中にバンバン水を入れられ機械で吸い取られる。最初からずーと口を開けたまま唾液とかもう出まくり。それもガンガン機械で吸い取られる。全てが終了しても小さなコップ一杯の水を渡されるだけ。それでゆすいでも口の中は小さな破片でジョリジョリしたまま。スペイン男さんは一部始終を見ていたけれどこれはヨーロッパの普通なスタイルらしい。日本が恋しい。
でも一番気になったのは治療中ずっと助手の金髪お姉さんが私の頬を手で優しく撫で続けていた事。これもヨーロッパスタイルなのか。それとも私が不審な目をしていたからなのか。

とにかくドイツで初めての良い体験。