ドイツ人おじさまと一緒に美術館で絵を眺める。

先週の金曜日はHannoverで過ごした。大きな本屋があったので入って色々見る。日本の漫画のドイツ語版なんかが置いてあって面白い。料理の本は写真やレイアウト、デザインなどすごく面白くてかっこ良くて、料理の本とは思えない。アートの本も見る。ストリートアートの本が色々あって楽しい。
それから画材を買うためにデパートへ。絵の具なんかを日本に置いてきて後悔し始めていたから。デパートの文房具売り場だからあまり種類はなく、チューブの絵の具もない。でも、固形絵の具とインクやら筆やらを手に入れた。レジのおばちゃんは英語を喋らないみたいでドイツ語。分からないまま頷く。最後にありがとうという意味のダンケ!ととりあえず言っておいた。
それからシュプレンゲル美術館へ。Sprengel Museum。チケット売り場でチケットプリーズ。と繰り返してもくれないからなぜ?と思っていると金曜日はフリーだ。と言われた。運がいい。イギリスの企画展のようなものをやっていた。イギリス人の生活に密着した映像作品があってすごく面白い。作品を見ていたドイツ人達はかなり笑っていた。イギリスというイメージが色々あるのだろう。
常設展はピカソやクレー、ベックマン、19ー20世紀の絵画。絵を見ていた時に背の高いスーツを着たドイツ紳士って感じのおじさんにドイツ語で話しかけられた。最近駅とかでもドイツ人にドイツ語で電車の事を聞かれたりする。ドイツ語なんて全く分からない。おじさんはおそらく、この絵についてどう思う?みたいなことを話しかけていたらしい。ドイツ語が分からないと言うと、英語で喋りかけてくる。それからなぜかおじさんがニコニコしてついて来たから一緒に美術館を回って絵を見た。ずっとHannoverに住んでいるらしい。なんだかとても上品なオーラが漂っていた。美術館を出る時に君の旅行が良い物になるように心から願っていると言われ、握手をして別れた。楽しい一日。