到着。

フランクフルトでの乗り継ぎの入国審査で、私の前の日本人が指紋を取られ、質問責めにされるのを見ながら震えて待つ。指紋を取られることはなく「where are you going?」と聞かれ頭真っ白の私は、「いたりあ。」と答える。「ファッ?!」と何度か聞き返され、何とか通る。
イタリアへの飛行機は小さくてビックリ。。アジア系は私一人。「オウレンジジュースプリーズ。」と飲み物を入手した直後から死ぬほど揺れる。ジェットコースター並みに揺れる。飛行機の中は英語とイタリア語が飛び交い混乱。機長さんのsorryだけが聞き取れて、ますます怖い。液体を持ちたくないからオウレンジジュースを必死にのみながら、心の中で本気で南無妙法蓮華経と繰り返した。南無妙法蓮華経なんて詳しく知らないけど効果がありそうな言葉はそれしか浮かばない。。無事に着いて降りる時にルフトハンザ航空の男の人が私に「アリガト、マタネ、コンニチハ。」と言ってくれて嬉しくて手をブンブン振った。
マルコ・ポーロ空港で3人のイタリア女と戦う。その後中国人らしきおじちゃんが近づいて来て、怪しげなベニスの交通フリーパスみたいなのをくれた。漢字のカード。私がjapaneseだと分かるとchineseで通るからと励まされる。padovaでお世話になっている方にそのカードを見せると、胡散臭い!!と捨てられる。御守りに持っておこうと考えていたけれど。。。
空港から田舎の道をバスで移動中、秋のイタリアの農村の景色に心が一杯になった。
ドイツの飛行機からの景色も、ベニスへ降り立つ空からの景色も全てを持って行った。
ベニスへ降り立つ時はイタリア人も皆窓から景色を見ていた。