どこまででも美しい物を見せてくれる。

今日は朝からドレスデンの旧市街と呼ばれる場所へ。新市街ノイシュタット地区を通っている時に金ぴかの像があった。

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ガイドブックによると、アウグスト強王の像で、第二次世界大戦の戦禍を受けながら、崩れ落ちた瓦礫の中から無傷で発見されたらしい。そう思って見るとさらに輝いて見える。
ドレスデンはかつて、百塔の都とうたわれたらしい。エルベ川フィレンツェとも言われるんだとか。町は第二次世界大戦の空襲で一夜にして破壊されたけれど、再建してよみがえったことでも有名。
 
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エルベ川を渡っているとだんだんと旧市街の姿が見えてくる。太陽の光が逆光で降り注いでいて、何かが降臨しているんじゃないかと思うくらいに綺麗で神秘的だった。残念ながら写真にはその凄さが映らなかった。
 
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マイセン磁器のタイルに描かれた長さ101mの壁画。君主の行列Der Fürstenzugという名前がついている。約20cm四方のタイルを約2万5000枚も使ったらしい。戦災を奇跡的に免れた壁画。
 
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ドイツ最大のプロテスタント教会だった、フラウエン教会。空襲で崩壊したけれど2005年に昔の姿でよみがえった。中に入れそうだったから入ると、ドイツ語で何やらお話があっていて皆んな教会の椅子に座って聞いていたから、私も座って聞いてみた。
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教会の中。
 
それからツヴィンガー宮殿という場所に行った。
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この中にあるアルテ・マイスター絵画館に行った。ラファエロのシスティーナのマドンナを見ることができた。レンブラントデューラーブリューゲルボッティチェッリ、そしてフェルメールの手紙を読む少女、遣り手婆を見た。とにかく凄い絵が盛りだくさん。フェルメールなんて日本だったら仰々しく展示して、人もそこに集中するのに、ここではなんてことない感じで置いてあって、見ている人たちもさらっと見ていた。一枚一枚じっくり見て疲れてきたし、置いてある椅子に座りながら見ていたら、ものすごく眠くなってきた。最近眠すぎる。。日照時間が少なくて冬眠状態なのだろうか。
美術館のチケットで陶磁器コレクションと数学物理学博物館も一緒に見ることができると知って、気合で陶磁器コレクションを見に行った。中国の物が沢山。日本からは伊万里焼、柿右衛門、有田焼が参戦。アウグスト大公が集めたらしい。これまたいっぱいあって面白いけれど大変。なんとか見終わって、建物が左右対称のようになっていることに気がつく。反対の方の建物にも陶磁器がずらりと並んでいるのが見えてぞっとしたから見えないふりをして帰ることにした。数学物理学博物館にも行けるのにもったいないなと思ったけれど、最後に数学物理学なんて物に触れたら吐きそうだからやめておいた。
夕焼け色の街を見ながらエルベ川を渡り宿に戻った。