ブリュッセルでもスペイン！

アントワープからブリュッセルへ。スペイン男さんが友達とブリュッセル、アムステルダム、ロンドンと移動する中で私とブリュッセルで一泊かぶることが判明。少しだけど急遽ブリュッセルで一緒に過ごすことに。アントワープを出る時に少し雪が積もっていた。ブリュッセルに着いた時には雪がかなり降っていた。ホテルをスペイン男さんが予約してくれていたからチェックインしに行くとフロントもお客さんも皆んなフランス語。アントワープはオランダ語だったしほとんどが英語で喋りかけて来る感じだったのに、メルシーなんて言われて緊張。なんとかチェックイン。エレベーターに乗るときマダムにボンジューと挨拶。英語で少し話した。

それからスペイン人2人と合流。2人とも冬仕様になっていてなんだかかわいい。ロシアの人とかが被っているイメージの毛がふさふさ生えた耳まで隠れる帽子を被っている。ここ最近スペイン人達を少し知って、彼らはあんまり本格的な冬の格好をしないイメージがある。さすがにドイツの男の人なんかは完全に冬を知っている格好をしている。そんな2人は朝からすごく寒かったから買いに行ったらしい。帽子が立派にふさふさしていてなんだか面白くて2人と歩きながらニヤニヤしてしまう。そんな2人とブリュッセルの街を歩くなんて幸せだ。スペイン男さんのお友達は本当に良い人で良い空気が滲み出ている。珍しく英語がほとんど話せないらしくて2人で怪しい英語で会話した。スペイン男さんはスペイン語と英語を使わなくちゃいけない上に周りの景色にも見とれて何度も水たまりに水没。電柱みたいなのにも激突。でも傘をさしていたから傘に守られ、傘が車の衝突の時のエアバックのようだと嬉しそう。面白すぎる。スペイン男さんのお友達も突然立ち止まって動かなくなるから不思議に思っていたら、周りの建物や景色を目でしっかり見ているんだと言っていた。そしてレコード屋さんや、ステッカーとアート系の本なんかが置いてある店を見つけると入って行ってものすごく真剣に時間をかけて見ていた。マイペースな2人と街歩き。すごく楽しくて素敵だ。

雪のような雨のような。でも時々完全に雪になって、その舞う雪と景色がとても綺麗で感動する。スペイン男さんがチョコレートが必要だ！と言い出したからお店に入ってホットチョコとチョコレートを注文。お店の人がすぐにスペイン人だと分かってフランス語からスペイン語に切り替えていた。スペイン男さんのお友達はワッフルに温かいチョコをかけて食べるような物を注文。食べる？と聞かれたからウンポーコ。少し。と答えたのに、Sí,Sí,Sí.と言いながら何の迷いもなく真っ二つにしてくれた。気前が良すぎる。

時間によって建物が音楽と共に色々な色にライトアップされるみたいでそれを見た。

それからバーでベルギービールを飲み、スペイン男さんのお友達に日本語で3人の名前と日付と場所を書いて欲しいと言われて彼らの名前をカタカナで書くとすごく喜んでくれた。日本が好きらしい。2人ともそれぞれロックバンドを仲間と組んでいるらしくて、ギターの腕前を謙遜しあっていて日本人のようだった。店が騒がしく、フランス語でもない。スペイン語だ。騒がしい理由はスペイン人だからだと2人が教えてくれた。 そんな2人は大人しくじっくり話している。晩御飯を食べたお店でもスペイン語のお客さんがいて2人に話しかけていた。多分コロンビアの人達。

最後に小便小僧を見に行った。

少し前まで全然知らなかった人達と、一生会わなかったであろう人達と出会って一緒に知らない街を楽しく歩いて、不思議で、だけど素晴らしくて、育ってきた環境も違うし、言葉も分かりあっているわけでもないのに、確かにそこには温かい物があって、嬉しくて嬉しくて、日本を生まれて初めて出てみて、こんなにも与えてもらえるなんて幸せだ。