初スペイン

スペイン男さんの妹の結婚式と観光の為にスペインへ。金曜の朝に電車でハノーファー空港へ。航空会社のチェックインカウンターは様子がおかしくめちゃくちゃ遅い。チケットを手に入れたけれど単なる紙切れで名前は手書き。それでもなんとも思わず乗り場へ。ゲートに並んでいる時に、チケットに座席番号がない事に気付く。予約の時に座席を選んだのに!!航空会社のお姉さんに聞いたら、かなりイラついた感じで、空港のシステムトラブルで座席は選べない!と言われた。忙しいから聞いてくるな!っていう態度。急遽席は自分たちで選ぶシステム。席を確保して座っていると、どうして俺の席に座っているんだ?と男の人から聞かれ、スペイン男さんが、私達の席にも他の人が座っているしどうしようもない。と返事。周りの人達も皆頷く。後ろの座席からは怒鳴り声。お金を払って大きな座席を予約していた人の席に別のおじさんが座っていて、乗務員が席を代わってくれと言っているがおじさんが抵抗。絶対に席から立ち上がらないぞ!っという感じ。そのせいで通路がふさがり奥へ行きたい人たちの行列。その行列からもイラついた声が。。カオス。皆の注目を感じたのかようやくおじさんが別の席に移動。やっと皆席に着席。でも飛行機は全然動かない。システムトラブルで確認を取るのが遅れているらしい。一時間以上経ってようやく動き出した。イラついていた乗客だったけれどバルセロナに到着した時に見事な着陸だったため拍手が起こる。単純だな。。。

 
バルセロナの空港からはストライキ中で一時間に一本しか電車が走っていなかった。飛行機は遅れるし電車は来ないしバルセロナからサラゴサまで買っていたチケットは無効になるし最悪。一時間に一本の電車を待つスペイン人達は駅にある小さな軽食店に集結。ボトルワインを夫婦で飲んでいたり、とにかく酒を飲んで電車を待つ。バルセロナの駅に着いてサラゴサ行きの電車へ。乗り場の前で空港のような感じで荷物チェックを受けなければいけない。自分達でベルトコンベアーに荷物を乗せて機械に通すシステム。電車の駅で荷物チェックがあるのは初めて。大きなテロ以降スペインではこうなったらしい。皆急いでいる人ばかりでものすごいスピードで荷物を乗せていく。電光掲示板を確認し電車に乗ろうとしているとなんとプラットフォームの場所が変わっている。向かい側に私達の電車。何度も確認して乗り込む。プラットフォームの場所が突然変わったりするのはもう当たり前の世界だ。確認が大切な世界。
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電車から見えた景色。
 
 
サラゴサの駅にはスペイン男さんの家族が迎えに来ているらしくて緊張。吐きたくなる。両親、妹カップルが待ち構えていて恒例のチュッチュパーティー。初めに右、そして左の頬にキス。男同士は普段はしないけれど家族だとする事もあるらしい。女は女同士でもするしどこにでもチュッチュパーティーが待っている。なかなか慣れない挨拶。スペイン男さんと事前に練習していたおかげで無事に成功させ皆で家へ。両親はスペイン語でガンガン話しかけてくるけれど全く分からず。。。22:30過ぎからのディナー。後で知ったがスペイン時間では普通みたい。サラダとチョリソーやサラミ。サラダはオリーブオイルと塩、ビネガー、バルサミコ酢が置いてあって自分で好きにかけて食べる。ほとんどの家がこのスタイルらしい。この時は、遅い時間だから簡単な物だけなのかしらと思いバクバク食べる。すると次にメインの大きなミートボールが出てきた。。。しかも2種類のソース。お皿に沢山盛ってくれた。。。お腹がパンパンになる。スペインの家庭では最初にサラダやちょっとした物。そしてメイン。という感じの簡単なコース料理みたいなのが普通らしい。知らなかったせいでパンパン。。。そしてコーヒーにデザート。ノックアウト。
食事の時間はとにかく皆喋る。びっくりするくらい喋る。強めの口調だから怒ってんじゃないかと思う。私の気持ちを感じたのか、怒っているわけじゃなく普通の会話だと教えてくれた。
 
なんだかんだで無事に家族と会えてホッとする。スペイン語が全く分からず馬鹿みたいだけれど、何も分からずのこのことやって来て、普通に一緒のテーブルでスペイン一家とバクバクご飯を食べている自分の神経の図太さに驚いた一日だった。